バングラデシュ国コミュニティ主体の健康づくりプロジェクト
国名:バングラデシュ人民共和国, 発注者:JICA, 開始時期・期間:2020年12月から2022年7月
バングラデシュ人民共和国(以下バングラデシュ)の妊産婦死亡率は1990年と比較し、出生10万対574から176、5歳未満児死亡率は出生1000対144から41(世銀、2015年)へと飛躍的に改善しているものの、依然高い数値を示しており、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)において2030年までに達成すべき妊産婦死亡率(出生10万対70)及び5歳未満児死亡率(出生1000対25)を実現するためには更なる努力が必要である。これに加え、同国では、食習慣や生活様式の変化、喫煙の増加等により心血管疾患やがんといった非感染性疾患(Non-Communicable Diseases: NCDs)が全死因の59%を占めるまでになっており、また、30歳から70歳までの経済活動が活発な世代における4つの主要なNCDs による死亡は、国民全体に占める全体の18%に及ぶなど、NCDsが同国の保健セクターにおいて新たな課題と認識されている(WHO, 2015年)。
このような背景のもと、コミュニティ住民がNCDsの予防への取り組みを促進することによるサービス裨益者の需要促進と、検査・診断・治療へとつながる医療サービス提供側の体制構築の、両側面での強化が必要となっている。 なお、本プロジェクトは、2017年5月28日にR/Dを署名し、2017年7月29日から支援を開始した。2020年11月までは、JICA直営のプロジェクトであったが、2020年12月から業務実施となり、弊社が単独で受注。下記をプロジェクトの成果とし2022年7月28日までの予定で開始した。